美味しんぼ 鼻血の描写にサンド伊達がコメント

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人気漫画「美味しんぼ」に福島第１原発訪問後に鼻血を出す描写が描かれたことにより、
１２日、福島県は「本県への風評被害を助長するものとして断固容認できず、極めて遺憾」
と掲載しました。５月１５日、仙台出身のお笑い芸人サンドウィッチマン伊達がこの件に
関して感想を述べました。

問題の描写が掲載されたのは４月２８日発売「週刊ビッグコミックスピリッツ」５月１２、
１９日合併号とのことで、主人公の新聞記者らが原発の取材後に鼻血を出した後、前福島
県町長が「福島では同じ症状の人が大勢いますよ」と明かす内容となっています。

「綿密な取材に基づき、作者の表現を尊重して掲載させていただきました」との説明が
編集部によってなされているようですが、放射能により鼻血が出ることは現実にはあり
えないそうです。

原子力発電所に近づいた人物が鼻血を出すことが、福島の現状であるかのような誤解を
読者に与えることが危惧されています。作中では実際にはありえないことをオーバーに
描いたという認識が、多数を占めるようです。

５月１５日「東北魂ＴＶ　復興支援スペシャルＬＩＶＥ」がお台場で開催されました。
その際に、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達は、美味しんぼ「大好きで全部読
んでいます」、「影響力が大きすぎたかなと思う。福島県民からすると複雑だったのでは」
とコメントしました。

ネット上では、団体客のキャンセルが生じて実害が発生した、損害賠償請求の可能性も
出てきた、偏見を助長するなど、美味しんぼ批判が止まりません。表現の自由や本当の
問題が見えなくなっているとの意見もありますが、正当化の余地はなさそうです。

個人的には、何が正しいのかよくわからないからこそ誤解が生まれるのだと思います。
事実を伝える役割を持つ新聞やテレビが信頼を失い、科学的な調査結果の報道を怠って
いるということでしょうか。

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